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うつ病の治療について

🔹 1. 薬物療法(抗うつ薬)
主な種類
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SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬):例)パキシル、レクサプロ、ジェイゾロフト
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SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬):例)サインバルタ、トレドミン
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NaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬):例)リフレックス(ミルタザピン)
注意点
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効果が出るまでに 2〜4週間程度 かかることが多い。
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副作用(吐き気、眠気、性機能障害など)が出る場合がある。
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勝手に中止すると離脱症状が出ることもあるため、医師の指示に従うことが重要。
うつ病の悪循環とは
①ストレスを感じる出来事が続く②不安などで十分な睡眠がとれず、脳の機能回復が不十分になる
③脳の機能低下によって身の回りの出来事を処理しきれなくなる
④否定的な見方をすることで周囲の支援を「過小評価」し、誰にも相談できず一人で抱え込む
⑤普段は気にならないことまで「大変だ」と思うなど、ストレスを感じる出来事が増える――といったものです。
🔹 2. 精神療法(心理療法)
認知行動療法(CBT)
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考え方の癖(認知のゆがみ)を修正し、行動を変えていく療法。
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科学的根拠が多く、軽度〜中等度のうつ病に有効。
その他の心理療法
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イメージ療法
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分析療法
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ゲシュタルト療法
🔹 3. 環境調整と休養
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仕事や学業など、ストレス源から距離をとる(休職・休学など)。
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規則正しい生活、十分な睡眠。
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周囲のサポート(家族や友人の理解)も重要。
🔹 4. その他の治療
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入院治療:自殺リスクが高い場合や、日常生活が困難な場合。
🔹 5. 補助的アプローチ
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運動療法(軽いウォーキングなど)
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栄養管理(特にビタミンD、オメガ3などの摂取)
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瞑想、ヨガ、アートセラピーなど
🔸 最後に:一番大切なこと
うつ病は「心の風邪」ではなく、れっきとした医療的疾患です。
我慢したり、一人で抱え込む必要はありません。
➡️ 早めに専門医(心療内科や精神科)に相談することが回復への第一歩です。
東京精神訪問看護ステーションの特徴
東京精神訪問看護ステーションは、精神疾患に特化した訪問看護ステーションです。
統合失調症や摂食障害など、幅広い疾患を対象としており、利用者様が病気と付き合いながら自分らしい生活ができるよう、自主性を尊重した看護を提供しております。
また、病院や行政、在宅の各機関と連携し、情報を共有することで、それぞれの専門性を活かしながら、治療や社会復帰のサポートを行っています。
東京精神訪問看護ステーションは、訪問看護サービスを通して、利用者様の不安を受け止め、治療への頑張りを一緒に共有し、心から安心できる居場所づくりをお手伝いします。
訪問範囲 世田谷区 杉並区 渋谷区 中野区
その他の地域の訪問看護についてはお問い合わせください。

