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双極性障害への訪問看護について

◆ 双極性障害とは
双極性障害(躁うつ病)は、気分の高揚(躁状態)と気分の落ち込み(うつ状態)を繰り返す精神疾患です。以下のような特徴があります:
- 【躁状態】活動的・多弁・浪費・怒りっぽさ・判断の低下など
- 【うつ状態】気分の落ち込み・意欲の低下・不眠・希死念慮など
治療は長期に渡ることが多く、服薬管理・再発予防・生活リズムの安定が非常に重要です。
◆ 双極性障害の方への訪問看護の主な支援内容
支援項目 |
内容 |
服薬管理 |
薬の飲み忘れチェック、副作用の確認など |
症状観察 |
うつ・躁の兆候に早期対応 |
生活リズム調整 |
睡眠・食事・日中活動の安定化 |
家族支援 |
家族への対応方法の助言や精神的ケア |
再発予防 |
ストレス対処法、危険兆候の早期発見 |
医療連携 |
主治医との情報共有、必要時の連携 |
◆ 利用までの流れ(日本の場合)
- 主治医に相談
- 訪問看護が必要かを判断してもらいます。
- 訪問看護指示書の発行
- 医師が訪問看護を指示する書類を発行。
- 訪問看護ステーションと契約
- 希望のステーションを選び、契約を結びます。
- サービス開始
- 定期訪問(例:週1〜数回)を行います。
※費用は、医療保険または精神障害者保健福祉手帳の助成で自己負担軽減されることが多いです。
◆ メリット・効果
- 病状の悪化を早期発見・対応できる
- 病院と自宅の「中間支援」として安心感がある
- 家族の負担軽減
- 社会復帰(就労・復学など)の支援にもつながる
◆ よくある質問
Q:訪問看護は何回くらい来てもらえる?
A:医師の指示によりますが、週1~3回が一般的です。
Q:断ったり、一時中断したりもできる?
A:はい、可能です。体調や生活状況に応じて柔軟に対応されます。
Q:どこに相談すればいい?
A:まずは主治医、または自治体の精神保健福祉センターや地域包括支援センターなど。
精神科訪問看護は東京精神訪問看護ステーションにご相談ください
双極性障害はうつ状態と躁状態を繰り返す精神疾患です。初期の段階ではとくに、病気への認識が難しいことが特徴です。気分が良いときもあるため、うつ病のように精神疾患だと気づかないことも少なくありません。
浪費が激しくなった、眠らずに活動を続けるなど異変に気づいたら、まずは専門家に相談することをおすすめします。
東京精神訪問看護ステーションは、精神科に特化した訪問看護ステーションです。精神疾患の場合は、本人や家族だけでは病気に立ち向かうことが難しいことも多いです。そのため、私たち東京精神訪問看護ステーションでは、専門家ならではの視点で、本人や家族をサポートしていきます。
双極性障害だけでなく、他の精神疾患でお悩みの方もお気軽にご相談ください。